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第298回 JIMMY PAGE "Outrider" |
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JIMMY PAGE - "Outrider" |
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RARE度:★ |
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Member : |
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Jimmy Page(g), John Miles(vo), Robert Plant(vo), |
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Side (B) |
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ジミー・ペイジ(Jimmy Page)が伝説のザ・ファーム(THE FIRM)を 解散後に発表した歴史に埋もれた1枚です。 ツェッペリン解散後に出したソロ・アルバム以来の作品で、こちらは サントラではなくきちんとしたアルバムで、ロバート・プラント(Robert Plant)やボンゾの息子、ジェイソン・ボーナム(Jason Bonham)、 クリス・ファーロウ(Chris Farlowe)等名だたるラインナップで リリースされました。 88年という我々70年代コレクターからしたら所謂『最近の音楽』に 部類されるので、リアルタイムで体験しただけでなく、なんだかこの 新譜が店頭に並んでいた日が昨日のように思い出されます。 A面はロック・サイドといった感じでロバート・プラントも参加。ドラムス もジェイソンなので『スワ、レッド・ツェ・・!?』と思いがちですが、 ハッキリ言ってしまいますと・・イマイチです。 ジェイソンもボンゾの息子だから大目に見てやりますが、まあ力強さは 感じるものの、なんだか打ち込みのようで個人的にはこれもいまいち。 じゃあ、もう、あんま期待できねえな・・、などと気楽に構えていたら、 失敗します。 クリス・ファーロウが全面的に参加したB面を『ブルース・サイド』と 呼び、物凄いことになってくるのです。 B-1から英国臭充満のあの世界が広がります。 コロシアム(COLOSSEUM)やアトミック・ルースター(ATOMIC ROOSTER)の 後期にペイジが参加したような錯覚さえ覚えます。ゆったりとしながらも 誰にもマネできない栄光の70年代がここにありました。欲を言えば ジェイソンのドラムスがもう少し・・・というところが唯一残念か。 しかし、なんという深いヴォーカルでしょう! そして休憩(?)のインストロメンタルのB-2をはさんで、絶頂のB-3へ。 これはもう80年代ブリティッシュ・ブルース・ロックの最高傑作と 言っていいかと思います。 とにかく、カッコ良すぎるヴォーカルに、聴き惚れていると、それに 触発されたかのように、ペイジのギターも完全に70年代へ!!まさに 『君から離れられない』のスタジオ・ライヴのような鬼気迫るギターを 披露してくれます。 世界最高のヘタウマ・ヴォーカルとヘタウマ・ギターの関が原とでも いいましょうか。誰にもコピーをゆるさないオリジナリティなのです。 前ソロ作『ロサンゼルス(Death Wish II)』を遥かにしのぐ内容は、 ジャケのイマイチさと、A面の普通さを差し引いても、手元に置いておく 価値アリの一枚だと思います。 (2009.08.10) |