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第234回 BUDGIE "In For The Kill" |
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BUDGIE - "In For The Kill" |
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RARE度:★★★ |
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Member : |
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Burke Shelley(b,vo), Tony Bourge(g) |
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Side (B) |
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麗しのB級ブリティッシュ・ハード・ロック・トリオ、バッジーの4作目です。 はっきり言って彼らの初期の作品(ロックの王道No.54, 193をご参照下さい。)はどれも甲乙つけ難いくらい出来がよく、ハード・ロック・ファンのとってはどれもマストアイテムなので、是非初期は5枚揃えて頂きたいなと思います。 そういう内容なので、この初期5枚の内どれを取上げるかはもう殆どその時の精神状態と紹介する人の好みによります。そんな訳なので、今日この作品を取り上げた私の気分もお察し頂けるのではないでしょうか。 タイトル・ナンバーのA-1は複雑な展開の彼らにしては珍しい感じの曲。軽薄にノリノリになったかと思うと、突然ギアチェンジされ、暗い裏道に 連れて行かれたりと、曲の転調が激しく、いろんな要素を詰め込んだ1曲です。フー(THE WHO)の「クイック・ワン(A Quick One)」みたいです。 また例によってオリジナリティあふれる不思議なヴォーカルも途中裏声が危なっかしくなったりで、まさに手に汗握る1曲。ドラムスの不必要なオカズもいうことなし! 決まれば相当カッコイイと思うのですが、こういう曲ってステージでやるには、難易度がかなり高かったんだろうなと思います。 そしてA-2はメタリカ(METALLICA)もカバーしたらしい(未聴です、ごめんなさい)メタリックな出来で、レインボウ(RAINBOW)の「キル・ ザ・キング(Kill The King)」が好きな人は必聴で、縦ノリ系ハード・ロックの中では屈指の名曲です。A-1でひやひやもんだったヴォーカルも ここではフリーです。エコーで伸び上がる瞬間にハード・ロックの醍醐味を堪能できます。 そして、幽霊が唄っているかのような異色のA-3の後はいよいよ隠れたハイライトのA-4です。曲名の「ズーム・クラブ」ってどんなクラブなの?って突っ込みを入れたくなりますが、なんとなく静かに淡々と始まりながら、サビの部分でひよどり落としのように全員一丸となって 突入する超強力な展開はもう彼らしかできない真骨頂です。 そして延々と続くインタープレイはついつい彼らがトリオであった事すら忘れてしまいます。 後半は、まるでライヴのアンコールのような盛り上がりようで、ヴォーカルも全開!濃い味のベースのうなりにも大興奮です、ボクは。 この曲の後にA-1を唄ったらもっとウマく唄えただろうな、とも思います。彼らのライヴは本当に見てみたかった! B面はこのアルバムでは特に気にしなくていいです。A面だけで全然幸せになれるので、それで十分だと思います。 (2006.10.30) |