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第317回 HOST "Hardt Mot Hardt" |
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HOST - "Hardt Mot Hardt" |
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RARE度:★★★★ |
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Member : |
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Geil Jahren(vo,g), Fezza Ellingsen(g,flute), |
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Side (B) |
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北欧はノルウェーを代表するハード・ロック・グループです。 スプーキー・トゥースの1stと似ている1stアルバムは、ジャケも なかなかレア盤っぽくてマニア心をくすぐるものでしたが、メンバー・ チェンジして発表されたこの2ndアルバムは、ジャケットが非常にダサく、 購買意欲を阻害させられます。 私は再発盤で購入しましたので『再発だからこんなにダサいんだ、オリジ ナルはきっともっとかっこいいに違いない!』と思っていたのですが、 いましたが、後に、な、な、なんと、これがオリジナル・ジャケットと 知り、例えば『聖なる館』のようなジャケだったら、この倍は売れた だろうに・・とつくづく残念に思ったものです。 ジャケットはともかく、内容は『ハード〜!、もっとハード〜!』 (...)という通り、もっとハードになっているのに加え、プログレ色 も強く、ヘヴィ・プログレ・ファンは必聴のアイテムです。 76年という年代のせいで微妙に音が新しい部分もあり、その部分は 抵抗感を感じないかといえば嘘になりますが、とにかくどの部分を とっても音が分厚いです。 ギターはねちっこく、ヴォーカルはノルウェー語の不思議な響き、そして ドラムスはテカズ爆発って感じで、やたらスピーディでタイトです。 ただし、いわゆるR&B系の匂いはまったくなく、またハード・ロック独特の 陰鬱さというか陰というかそういうダークな感じは全くなく、とにかく ドライで明るい、そしてハード、しかも長丁場!展開が凝っているので 飽きることなく楽しめます。 リズム・セクションがスピーディで正確無比なため、人間味というか 味わいみたいな部分が少ないのは、いまひとつ好きになれないトコロとも 言えますが、それも見方を変えると、非常に健康的で健全な汗をかいて いるようなそんな演奏ぶりとも言え、全くのドテ勘ですが、きっと 『ドラッグ』はやっていないのではないかと。 『ドラック』とは言わないまでも『飲まなきゃやってらんねぇぜ』的な 心境になりそうな事が多い昨今ですが、明るく健康的な志向になれる アルバムだとも思います。 どの曲も本当にハードなので、サビでの畳みかけに、酒・クスリなしで、 元気よくハリキッテのけぞりましょう。ドでかいスピーカーを お持ちの方は、ご家族がお留守の時にでも、大音量で是非! (2011.04.30) |