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第313回 DOORS "Strange Days" |
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DOORS - "Strange Days" |
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RARE度:★ |
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Member : |
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Jim Morrison(vo), Ray Manzarek(key), |
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Side (B) |
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大変申し訳ありません。今更ですが『ドアーズ』です。 これまでもドアーズの中では一番よく聴いてきたアルバムですが、改めて 取り上げてさせて頂きます。 というのも、先日『ドアーズ/まぼろしの世界』を観てきました。映画 です。当時の映像のみで作られているドキュメンタリー仕立ての作品で、 予想はできたことではありますが、これを観て以来、すっかりドアーズに ハマッている始末なんです。 これまでは、『ステージ上で自慰行為をした』だの『それで捕まった』 だの、噂はよく聞いていましたので、なんだかちょっとキワモノの においを感じていたのですが、単なるキワモノではありませんでした。 ドアーズというとジム・モリソンのワンマン・バンドと思いがちですが、 ジャズあがりの複雑骨折ドラミングや、ベースを鍵盤でやってしまうと いう、レイ・マンザレクの素晴らしい演奏等、実は全員が非凡な集団 だったということがじわじわわかってきます。(これも今更ですが・・) ハード・ロック系の人からはパンチのないようなサウンドの印象がいま ひとつという声も聞きますが、このグループも音やはりUSモノラル盤 オリジナルできちんと聴くと全然違うんだ、というのが私の印象です。 さて『ストレンジデイズ』ですが、これは彼らの2ndアルバムで、代表曲 『ハートに火をつけて』が収録されていることで有名な1stアルバムより 内容は良いと思います。日本の某雑誌(某じゃないでしょ!)の名前にも なっているくらいなので、誰しも耳にしたことはあるかと思います。 タイトル・ナンバーは、60年代USロックを代表する素晴らしい曲ですが、この曲に留まることなく、演奏や歌声だけではなく、とにかく曲がいい!正面から真剣に聴いてしまうと、他のアメリカの60年代サイケがみんな フォロワーに思えてしまうくらいの凄みと説得力を持っています。 70年代のロック・バンドは個性的すぎて、単なるコピーはできても、 雰囲気が出せないとよく言われますが、このバンドにこそ、正に その言葉を贈りたいと思います。 最近は美容師だろうがなんだろうが、一芸がちょっぴり秀でていれば、 なんでもかんでも『カリスマ』呼ばわりされていますが、カリスマとは 本当はこういう人のことをいうのであって、人気の美容師(くどい?)と かをいうんじゃないと思います。 じわじわとじっくりコトコト何年でも飽きることなく聴き続けられる 稀有の作品です。「ハートに火をつけて」だけの方、是非一聴を。 尚、映画の方ですが、ジョニー・ディップのナレーションがまた秀逸。 映像を生かす語りと申しましょうか。こちらも合わせてお薦めしたい ところです。 (2010.11.30) |