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第265回 THE WHO "Two's Missing" |
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THE WHO - "Two's Missing" |
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RARE度:★★ |
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Member : |
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Pete Townshend(g), Keith Moon(ds), Roger Daltrey(vo), |
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Side (B) |
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解散以降も何年にもわたって未発表音源やシングルのみの音源等が数限りなく発表されていますが、80年代に発売されたこの作品は「Who's Missing」に続く第2弾として発売されたもので、発掘編集盤の走りとなったものです。 未発表テイクというと、大体は内容もしょぼくて、ファンなら何とか聴ける、みたいなものが多く、一般の人なら、最初に聴いてはいけない作品というのはお決まりですが、この『ミッシング・シリーズ』は内容が濃く、未発表テイクといえども全く侮ることのできない内容です。 前作、「Who's Missing」も相当かっこいい曲のオンパレードでしたが、こちらの方は更に充実しています。 いきなり、ぶっ飛ぶのがA-3のライヴ。 今でこそこのライヴは映像なんかもあったりして、それほどの衝撃はないかもしれませんが、私がこのアルバムのこのライヴを聴いたときは感動しましたねえ。 ベースのうなりも尋常でなく、半端なディストーションじゃなくって、こんなん、ベースじゃないよ!なんて思ったものですが、更にすごいのがドラムス。リズムの刻みがバスドラです。普通じゃないです。 ヴォーカルもバッチリきまっているし、この手の曲がスタジオテイクより音が分厚くなるってのは驚きです。 そしてA-6。 私はA-5の雰囲気が60年代の彼らっぽくて大好きなんですが、パート2 ということでどんな曲がなんだろうと胸をわくわくさせていたのですが、これが、全く別の曲です。といいながらキース・ムーンの破天荒ドラムスとベース・ラインが、これまたカッコよくて、最高のナンバーです。ヴォーカルは犬の鳴き声なので、そういう意味では確かにこっちの方が「Dogs」です・・。 個人的に気に入っているのは、B-4です。 オリジナルは「クイック・ワン」(A Quick One)に収録されているのですが、実はこっちのバージョンの方がオリジナルです。クイック・ワン収録のと比べるとずいぶんさっぱりした内容で、アトミック・ルースター(ATOMIC ROOSTER)の1stのギターレス・バージョンのようなすっきり感がなんともいえず好きですね。私は。 ヴォーカル、コーラスともに上品な感じで、更にドラムスもこっちの方がテクニカルです。(歌詞もちょっと違います。) 編集盤とはいえ、馬鹿にならない内容なので、ファンはマストだと思います。 ジャケもゴキゲンです。 (2007.09.30) |