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第241回 BLONDIE "Eat To The Beat" |
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BLONDIE - "Eat To The Beat" |
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RARE度:★ |
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Member : |
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Clem Burke(ds), Jimmy Destri(key,vo), Nigel Harrison(b), |
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Side (B) |
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74年にニューヨークで結成され、70年代後半から80年代初頭にかけてヒット曲を連発、MTVやディスコ・ブームにも乗って世界的にも 人気爆発させたものの、82年に解散しながらも、その後99年に再結成を遂げているグループです。 2006年9月に来日した時には、苦手な渋谷でライヴを観てきたのですが、いまだに若いファンが世界中にいるというのは驚きです。いやあしっかし 盛り上がりました!来ているのはおっさん、おばさんばっかりかと思っていたのですが、とんでもない。あのライヴを見た感じではファンが増え 続けているでは?という印象さえ受けました。信じられない思いもありますが、最近こういう分かりやすいグループって少ないかもしれません。 『ポップス』といえばそういうことになるんでしょうけれど、個人的にはあんまり難しいことは言わずに気楽にロックを楽しみたい時に意外と レコード棚に手が伸びてしまう一枚です。 イル・バレット・ディ・ブロンゾ(IL BALLETTO DI BRONZO)の2ndあたりで難解なムードに浸った後にこういうアルバムを聴いたりするのは、 まるで『孫子の兵法書』を読んだ後に『シェイプアップ乱』(なんてご存知ですか?)を読むような、なかなかオツなものがあっていいのです。 ライヴ映像を見たことのある方なら感じたかもしれませんが、ポップスだと思ってなめていてはいけません。このグループの演奏は、実は結構 キテいるのです。完全にキース・ムーン(Keith Moon)を意識しているに違いないドラムスのプレイは特に目立って凄く、耳の肥えたロック・ ファンが見ても『おっ!?』と言わせるのではいかと思います。『最後のモッズ』と呼んだ人が居ましたが彼のファッションもまさにモッズです。 今日のこの作品は4作目にあたるもので、大ヒットした前作『恋の平行線(Parallel Lines)』に続き、英国チャートでナンバー1になります。 不思議なことに本国米国よりもイギリスで人気があり、前作、この本作、ややレゲエ色が強い為、個人的にはあまり好きではありませんが、 次作の『オートアメリカン(Autoamerican)』も英国チャートではナンバー1を獲得しています。 どれか一枚といわれたら、私はやっぱり『恋の平行線』か本作ということになるのですが、その本作のまずは出だしの『ドリーミン』のノリの カッコよさ!カッコイイ音楽というのはハード・ロックやプログレだけだと思い込んでいた堅いサラリーマンの頭の私を反省させるに十分な 内容です。 そして個人的に一番好きな『銀河のアトミック』。これは鳥肌必至です。『なんで銀河やねん』と突っ込まれそうな、いかにも70年代な邦題も 気に入っています。曲が短くて歌詞が少ないのが残念でたまりませんが、インパクトは抜群です。 途中転調して音程があがってから『アタメェ』(こう書くと恐山で霊が憑依するアレみたいですが、『アトミック』です。念のため)って 気合入れるところまでの工程だけでもこのアルバムを買う価値ありですね。いつ聴いても、もとい、いつ歌ってもこれは毎回きちんときれいに鳥肌が立ちます。 そういえば再結成後の『マリア(Maria)』もカッコよくて私は大好きです。再結成してこんなに売れるっていうのも珍しいのではないでしょうか。 この曲の原点は『アタメェ』、もとい『アトミック』にありと思っています。(ちなみに『マリア』も英国チャートで1位になりました。) (2007.01.20) |