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第222回 INDIAN SUMMER "Same Title" |
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INDIAN SUMMER - "Same Title" |
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RARE度:★★★ |
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Member : |
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Bob Jackson(key,vo), Colin Williams(g), |
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Side (B) |
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この辺までやってきた人はなかなかのブリティッシュ・ロック・マニア です。 キング・クリムゾン(KING CRIMSON)、イエス(YES)、ELP、ピンク・フロイド(PINK FLOYD)で満足しきれなくなり、ヴァーティゴ・ レーベルあたりに踏み込むとそこから先はもう戻ることのできない世界! グレイシャス(GRACIOUS)、クレシダ(CRESSIDA)、はてはDR.Zなんて言い始めた日にゃ、その世界に行く前に大体の人生設計をしておかれる事をお勧めしたいです。でないとこの先の人生をすごく苦労することにも なりえますので(実感・・・)。 話を戻すと、このインディアン・サマーというグループはちょうど そんな(どんな?)あたりに位置する作品で、ブリティッシュ・ロックの深い世界に入り始めて大体3年くらいで到達するのではないかと思います。 (※特に基準があるわけではありません。念の為。) さて、このアルバムを出したネオンという零細企業レーベルは、たった 11枚のアルバムしかリリースしておらず、その為、このレーベルの作品と いうのはどれもレアでマニアックな扱いを受けていますが、まあそんなネオンを代表するような作品とも言えるでしょう。 基本的にはハモンドが暴れまくっているので、どちらかと言えば、キーボード・ロック・ファンには必聴のアルバムと言え、音的には なんだか全体にモコモコした感じもしますが、逆に疲れにくいサウンドです。 またドラムスのテカズが多く、オカズも多く、しかも やわらかい感じで、私なんかはすごく安心して聴いていられます。 好き嫌いがわかれるのはなんともこもった感じのヴォーカルだと思います。 まあこの手のプログレ作品ではよく耳にする事の多いヴォーカルで、エルサレム(JERUSALEM)のヴォーカルほどではないものの、そんなに熱くなって歌うタイプでは無く、もしかしたらこの人座って歌ってるんじゃないかってボクなんか思っちゃいますネ。 ジミシブという言葉があるように、全体的に非常に地味です。 さりげない曲展開のオンパレードという感じでもあります。ただそういう地味な展開が逆に何回でも聴ける魅力になっているような気もします。 そうは言ってもところどころ取り付かれたように盛り上がるところもあり、そこにはおっとり刀のメロトロンもいっしょになって騒ぎ出すとこっちも興奮を隠せなくなったりします。 あとはジャケットですね。いいですよね、こういう味のあるのって。 さりげないキツネが素敵。私なんか、昔はよくトントン・マクート(TONTON MACOUTE)と間違えましたが…。 (2006.6.20) |