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第216回 ROLLING STONES "Big Hits (High Tide And Green Grass)" |
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ROLLING STONES - "Big Hits (High Tide And Green Grass)" |
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RARE度:★★★★ |
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Member : |
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Brian Jones(g), Mick Jagger(vo), Keith Richard(g), |
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Side (B) |
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キンクス(KINKS)、ザ・フー(THE WHO)と並ぶ3大ブリティッシュ・ロック・グループですが、ストーンズ以外の二つを正しく言える人が 少なくなってきているように感じる昨今、64年のデビューから40年以上も やっているというのは、内容云々以前に単純に凄いと思います。 しかも懐古的にはならない新作を出し続ける所とかも。 先日なんか、コンサートをなんと中国でやっていました。オルタモントの悲劇の時や田中角栄の日中国交回復の時、誰がこんなことを予想したでしょうか。 さて、ストーンズについては既に語り尽された感もあり、何をご紹介すべきか迷うところですが、今回は初期のブライアン・ジョーンズ在籍時代に発表されたベスト盤を取り上げてみました。 ストーンズはブライアン・ジョーンズがいるのといないのとでは、うなぎ丼に山椒があるのとないのとくらいの違いがあり、山椒もとい ブライアンのいる初期が断然良く、彼がいなくなってからはちょっと別のバンドのようにさえ私には感じられます。 2枚リリースされている『Big Hits』というタイトルのベストはいずれもファンには必携のアイテムですが、八角形の変形ジャケットがコレクター心をくすぐる凝ったつくりのVol.2にも増して、こちらの Vol.1はベスト盤とはいえ、綴じ込み写真集も付いた豪華でかつジャケの デザインも素晴らしく、更に、内容でも断然このVol.1だと思うのです。 曲の内容については言わずもがな的なものが多いので、今更語るまでありませんが、こういうのって、出だしの重要さを感じさせられますね。A-1のイントロのラッパの音色を聴いただけで、本当にワクワクしてきます。 ベスト盤の中にはオリジナル・アルバムの曲順の雰囲気の良さを壊して しまう粗悪なものもありますが、良い出来のものになると、それはそれでベストならではの曲順の良さがあるのではないでしょうか。そんなことを感じるのはこのVol.1とクイーンのグレーテスト・ヒッツくらいでは ありませんか? また、実は私、『サティスファクション』が嫌いでして、そうなると 『サティスファクション』しか知らない頃の私は必然的にストーンズも 嫌いだった訳なのですが、このアルバムで他の曲が聴けたお陰で、私のストーンズに対する印象がガラリと変わったという思いでの一枚でも あります。『サティスファクション』がA-1にこなかった事が私にとって 幸いしました。 そして、私が一番好きな曲は『ハート・オブ・ストーン』です。(誰も聞いてないか…。) (2006.4.20) |