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第213回 PLEASE "1968/1969" |
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PLEASE - "1968/69" |
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RARE度:★★★ |
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Member : |
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Peter Dunton(ds,key,vo), Bernie Jinks(b), |
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Side (B) |
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ガン(GUN)の前身としてその存在自身が既に謎に包まれている、伝説の グループ、プリーズの編集盤です。 メンバーにはガンの2ndでぶっ飛びプレイを披露していた奇跡のドラマー、 ピーター・ダントン(Peter Dunton)が在籍しており、レコーディング には参加していないのですが、ガンのアドリアン・ガーヴィッツ(Adrian Gurvitz)も参加していたという凄い事実もあります。 プロレスで言えばUWFのようなルーツ的存在とでもいうんでしょうか、 ガンというグループをとりまく人脈図というのは、我々『裏』ブリティッ シュ・ハード・ロック・ファンにとってはある種カリスマ的な存在でも あり、アトミック・ルースター(ATOMIC ROOSTER)のファミリーと共に 忘れてはならない存在です。 また、このプリーズというグループはオリジナル・アルバムの発表はしておらず、 そのためこんな編集盤くらいでしか耳にすることができないのですが、 60年代テイストたっぷりでいながら、後々凄いハード・ロックをやりそう な無限の可能性を感じさせてくれるもので、編集盤のくせにスウィンギ ング・ロンドンな雰囲気のジャケットも素晴らしく、音の内容をそのまま です。 どの曲もチープでいながら当時の熱き息吹がそのまま凝縮されたオルガン が鳴り響くビート・ロックの真骨頂のような仕上がりとなっていて、 楽器と録音技術が凄かったらもの凄いことになっていただろうなと思って しまうようなテンションです。 そしてなんといっても凄いのがA-2です。 この曲は後にT2が取上げ、裏ハード・ロック界最高の名曲として羽ばたく 事になるのですが、ここにあるのはその原曲。これを聴くことによって 改めてT2の曲の素晴らしささえも再認識でき、別テイクを味わうことの 大切さを痛感させられました。 このアルバはロンドンのポート・ベローの中古レコード店で買ったという思い出もあるものなのですが、その店のオヤジに『この曲は世界最高の ブリティッシュ・ロック』だと言われた事も印象的です。そこまで言い切れるか どうかは別にして、それくらい感動的な曲なのです。 なんかのグループの『前身』というのはロクなもんじゃないことが 多いのですが、これは問題なく素晴らしいと思います。 (2006.3.20) |