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第211回 CLEAR BLUE SKY "Journey To The Inside Of The Sun" |
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CLEAR BLUE SKY - "Journey To The Inside Of The Sun" |
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RARE度:★★★★★★ |
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Member : |
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John Simms(g), Mark Sheather(b), Ken White(ds) |
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Side (B) |
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メイ・ブリッツ(MAY BLITZ)と並ぶヴァーティゴ・レーベルきっての暴れん坊、クリアー・ブルー・スカイ(CLEAR BLUE SKY)の当時唯一の作品です。 プログレッシヴかというとそんなにヤワではなく、ハード・ロックほど幼稚ではない、他に例えることがとても難しい超オリジナリティー溢れるグループです。 A面は即興演奏のような、若干フリーな展開となってはいるものの、聴けば聴くほどにその精密さに舌を巻く非常に緻密な曲構成。その緻密な構成の中を血気盛んな10代の若者が暴れまわる様はまるで カス・ダマドの指示のもとでマイク・タイソンが大暴れしているようでもあります。 A面のこの1曲は本当に70年代ブリティッシュ・ロックにしか生まれてこなかったような音で、ヴァーティゴ・レーベルのカラーを如実に表していると思います。延々と続くヘヴィな演奏の迫力を10代で耳にしたならば、 一生忘れません!くらいのインパクトで、特にアナログのイギリス盤オリジナルの迫力は凄く、音の塊が波動砲のようにみぞおちにぶつかってきます。 その迫力たるや、飲んで聴いた日にゃ(加減しないっていう意味です)とステレオの横とか後ろにあるガラス窓がこころなしかビリビリ共鳴するほどの凄さです。 更に、この曲は前奏が長すぎて、曲の半分くらいまでいかないとヴォーカルが出てこないんですが、いやその声の若いのなんのって!このグループ全員10代なんです。しかもトリオ!やっぱり70年代 ブリティッシュ・ロックって凄いですね。 B面に行ってもA面の酔いが醒めることなくそのままのテンションを保っていますが、A面があまりにも出来が良すぎるので、B面の印象が薄いのは否めません。 しかし、こういう音楽ってメタル系の人たちはまず聴かなさそうなのすが、例えば間違って聴いてしまったりすると、土下座して謝る可能性もなくはないなと睨んでいます。音的にはメタリカ(METALLICA)と かアイアン・メイデン(IRON MAIDEN)なんかよりも全然ヘヴィですもん! そして、この素敵なジャケットはロジャー・ディーン。見開きの内側はもっと素敵です。 (こんな感じ。) (2006.2.28) |