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第202回 SEGUIN "Recolte De Reves" |
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SEGUIN - "Recolte De Reves" |
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RARE度:★★★★ |
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Member : |
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Richard Gregoire(key), Guy Richer(b), Serge Hahaire(g,vo), |
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Side (B) |
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フィメール・フォーク・ファンによく知られているアルモニウム (HARMONIUM)とメンバーが重なっている事もあり、カナディアン・ フィメール・フォークの双頭とも言われている、マニアの間で永く語り 継がれてきたグループの名盤です。 カナダ一(イチ)のフィメール・シンガーで、グループのリーダー、 リシェール・セギン(Richard Seguin)の妻でもあるマリ・クレール (Marie-Claire)は、その風貌からは想像もつかぬ深く清らかな歌声の 持ち主で、その歌声が大々的にフィーチャーされたこの3rdアルバムは、 全体的に質の高い彼らの作品群の中でも最高傑作と言われる、単に美しい だけでなく力強ささえも兼ね備えた、絶世の出来栄えです。 フォークのフィールドで語られることが多いグループですが、この アルバムは平坦なフォークではなく、プログレっぽさもかなり感じさせる 起伏に富んでいて、プログレ・ファンにもお薦めできる内容だと思います。 ただ、英語と並んでフランス語を公用語とする国故、多くのカナダの アーティスト同様、このセギンも歌詞は全てフランス語なので、フランス 語の独特の語感が全体を支配しており、鼻にかかった『シルブプレ〜』 みたいな声が好き嫌いを分けるところかも知れません。 A面はバラエティに富んでおり、パブで最後にみんなが盛り上がるときに 歌うような曲も収録されていますが、B面に行くとさらに内容は良くなり、 もうマリ・クレールの独壇場。 聴いている者全てがトリップしてしまう かのような白昼夢的世界が次から次へと繰り広げられていきます。 ブリティッシュ・フォークでは味わえない独特の世界です。 ブリティッシュ以外のヨーロッパの国のフォーク/プログレは、 ブリティッシュでは味わえない不思議な魅力があり、それはそれでハマる と抜け出せないものがありますが、このアルバには間違いなくそんな 『何か』を感じることができる一枚でしょう。 ブリティッシュ・フォーク・ファンにこそ、聴いてもらいたい一枚です。 (2005.11.20) |