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第179回 BAKER GURVITZ ARMY "Same Title" |
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BAKER GURVITZ ARMY - "Same Title" |
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RARE度:★★ |
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Member : |
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Ginger Baker(ds,vo), Adrian Gurvitz(g,vo), |
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Side (B) |
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ジャケットのカッコ良さとメンバーの凄さだけでノックアウトされてしまった方も多いのではないでしょうか。 ブリティッシュハードロック界最強の兄弟、ガーヴィッツ(GURVITZ)兄弟がスリー・マン・アーミー(THREE MAN ARMY)を解散後に伝説の名ドラマー、ジンジャー・ベイカー(GINGER BAKER)と合体した伝説の (くどい・・)トリオ、ベイカー・ガーヴィッツ・アーミー(BAKERGURVITZ ARMY)の1stアルバム。 当時の国内盤の邦題は『進撃』で、いやあうまい邦題付けたもんだな、と感心しきりでした。 ジンジャー・ベイカーは言わずも知れた伝説の(もういいですか)クリーム(CREAM)のドラマーですが、クリームの頃からオッサン顔だったので、『若い頃からオッサン顔の人に経年変化なし』と言う諺(?)通り、 全然変わらないですね。 実際には1939年(昭和14年!)生まれなので、クリームの頃は20代後半、このバンドでは30代後半ということになるんですね。今となっては60代後半。というと小泉首相と同じくらいの年か・・。元気にしているのかな。 さすがに今はオッサン顔というよりじいちゃん顔でしょうか。 下世話な話はさておき、この人のドラムスってなんでこんなに個性的なんでしょうか。スリッパを履いて畳の上を走り回るような世界屈指のドタバタ感は一度ハマると抜け出せなくなります。 ギターの音色を聴いて、『あっこれはジミー・ペイジ(JIMMY PAGE)』なんてことはあっても、ドラムスの音を聴いてその人を特定できるというのはなかなかないことだと思います。このおっさんとキース・ムーン (KEITH MOON)くらいなものでしょうか。 このグループ結成当時は、ヘヴィこの上ない音楽性のガーヴィッツ兄弟とジンジャー・ベイカーの組み合わせということで、多くのロックファンの注目を集めていたようですが、実際に合体して出来あがった音はうまく ハマっていると言えばハマっているし、そうでもないといえばそうでもないしで異文化コミュニケーションな感じもしなくはないです。 A面前半はやたら切れ味の鋭いスピーディでヘヴィなナンバーで固められており、ガーヴィッツ兄弟のリフ攻撃とベイカーのドタバタタムタム連打が真正面からぶつかり合うエキサイティングな内容で、テンパイ度の 高かったファンにとってはじゅうぶんに鼻血を流せるものになっています。 70年代中半ということもあってややキャッチーな要素も多分に感じられますが、70年代版ガンといってもいいくらいの水準ではあると思います。(時代に与えたインパクトは及びませんが) ただスリー・マン・アーミー時代に聴かれたような珠玉の名バラッドがないのは正直物足りなさを感じます。そうは言っても、ブリティッシュハードロックファンにとっては押さえておかなければならないマスト アイテムであることは間違いありません。 このメンバーだとアルバム1枚で解散しそうなもんですが、この後彼等は2枚のアルバムを発表しています。その2枚はパッとしないというのが定説となっていますが、個人的には3rdアルバムも良い曲が多くとても気に入っています。 (2005.03.20) |