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第170回 SAMURAI "Same Title" |
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SAMURAI - "Same Title" |
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RARE度:★★★★★★★ |
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Member : |
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Dave Lawson(vo,key), Tony Edwards(g), John Eaton(b), |
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Side (B) |
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サムライ(SAMURAI)という日本人には抵抗のあるキワモノ的なグループ名とジャケットですが、内容はこれ以上ないくらい超英国的サウンドで、特にイギリス人の中のイギリス人、デイヴ・ローソン(Dave Lawson)が 在籍していることが英国臭のにおいの元で、彼の素晴らしいキーボードプレイが堪能できる作品です。 サムライと言えば、前身のグループ、ウェッブ(WEB)と合わせて聴くことが義務付けられていますが、ウェッブからみると中学生と大学生くらいのの飛躍的な進歩を遂げた文句なしの出来栄えに、ウェッブで のけぞった人はさらにのけぞってもらわなければなりません。 さてその内容。 A-1に針を下ろすと(ここは針でないといけません)、いきなりの邪悪なベースとそのスリリングな展開に、清廉潔白な自分までもが思わずダークサイドに引き込まれそうになります。今まで聴いたことの ないような歪んだヴォーカルに、『おっと、レコード針にほこりがたまったままだったか。』と思うと、意外にもほこりはたまっておらず、実はこの歪みはわざと仕組まれたディストーションのせいだったの です・・。なんてかっこいいんだろう! そしてA-2。そこは湿り気たっぷりな深遠なるブリティッシュ・ロックの世界が広がっています。いやいや流石大学生。レベルが違います。 A-3がまた不思議な音色で、鉄琴とヘヴィーなギター、そこにブラスが絡むという不思議な肌合いはガイ・メッツアーと高見盛が同じリングにあがってタッグを組んだような、なんとも表現しがたい展開の曲です。 そしてここから、A-4にかけては好きな人にはたまらない、かなり奇抜な感じに曲が展開します。それでいてベースラインはハードロックのように力強く、これが隠し味となって煮込みすぎても決して崩れることのない 味噌煮込みうどんのようなシン(コシ)の強さ。 B面にうつると、もう少しゆったりとした流れになってきますが、その分貫禄が漂ってきます。勇気と王者のあかし、といった自信に満ち溢れた大曲が続き、思わず心の中で『デイヴ、ありがとうっ!』と涙声で叫んで いる自分がそこにいました。 (2004.12.10) |