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第127回 FORMULA 3 "Dies Irae" |
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FORMULA 3- "Dies Irae" |
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RARE度:★★★★★★ |
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Member : |
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Alberto Radius(g,vo,b), Toni Cicco(ds,vo), |
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Side (B) |
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このアルバムタイトルの'Dies Irae'って、ヨーロッパのグループの レコードの曲名でよく目にしますが、「怒りの日」といってミサで 唄われるレクイエムの一曲だとか。 はっは〜〜ん。 通りでタイトルナンバーのA-1は、その厳格な曲名通りの厳格な曲で、 特にサビの『ディ〜イ、ア〜ス〜、イ〜ラ〜エ』というリフレクションの ところはもうまるでミサ。(だから元々ミサで歌われ曲なんだって…。) 狭い四畳半の畳の上で聴いていても、気分はすっかりイタリアの大聖堂に トリップです。 最も、ミサとは言ってもこちらはバックの演奏が思いっきりヘヴィロック で、LATTE E MIELEとは随分趣が異なるのでハードロックファンは必聴の アイテムなのであります。 アカデミックな話(どこが..)はこれぐらいにしておいて、 本題に入りたいと思います。 このグループ、実はイタリアでは結構有名なグループのようで、普通の レコード屋さんで普通に売られているので、日本で言えば「アリス」とか (古ぅ〜)「かぐや姫」(これも古い!)とか「チューリップ」・・・ ま、とにかく、そんな存在なのでしょうか。 サウンド的にはトリオ編制のハード・ロックグループということもあって、 私の中では『イタリアのCREAM』(←こう書くとイタリアン・ジェラート みたいですが、)というイメージです。 80年代後半の日本での未曾有のイタリアンプログレブームの時、やはり 日本で再発が発売されたりしていましたが、当時私はこのグループ名が 読めず、レコード店で『フォーミュラースリーって、再発は出てないん ですか?』と聞いてしまい、『ああ、フォルムラトレのことね。』 (こんな言い方せんでもいいのに・・・)と言い返され、耳まで赤くした 経験があります。 すみません。話がそれました。 プログレファンの間では3、4作目がプログレッシヴロックの名作として 誉れ高い内容となっていますが、70年に発売された、このデビュー アルバムに限ってはプログレ色が殆どなく、大味なハードロックアルバム の仕上がりです。 ただ、ハードロックとは言っても彼らの得意とするコーラスワークがここ そこに冴えわたっていて、A-1を筆頭に決して普通のハードロックには おさまっていません。 70年という年に発売されたアルバムではありますが、歌メロが60年代っ ぽくて熱い息吹のほとばしりを強く感じます。 特にB-4は熱いイタリアの熱いときめきを覚えるようなメロディで、 初めて聴いたのになぜだか妙に懐かしい、そんな素敵な曲です。厳格な A-1と同じLPに納まっていていいのか、と思えなくもありません。 ところでこの曲、白黒だったと思いますがプロモビデオが存在するんです。 確か、メンバーが熱演する中、バックで訳のわからんミニスカ女性が髪の 毛を振り回して踊るというなんとも勿体ない内容だったと思いますが、 トレのファンの方は勿論必見。DVD化されることを強く希望します。 (無理かなぁ。。。)
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