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第125回 CACTUS "Same Title" |
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CACTUS - "Same Title" |
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RARE度:★★ |
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Member : |
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Carmine Appice(ds), Tim Bogert(b), |
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Side (B) |
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この意味深なデザインのジャケット(どこがっ!?)に包まれたアルバム はUSハードの名盤として古くから語り継がれているもので、ブリティッ シュハードロックファンといえども、『なんだアメリカか。』といって、 こいつを外すのはちょっとまずいです、というアルバム。 もともとJeff Beckに目をつけられていたVANILLA FUDGEのリズム セクションの二人Tim BogertとCarmine Appiceが、Jeff Beckとの 新グループを画策中にJeff Beckが交通事故に遭ってしまったため、 彼の復帰までのつなぎとしてこのグループが結成されたというのは 有名なお話です。 つなぎとは言え、どう見ても手抜きだろう!ってなプレイをしていた メジャー前のイチローとは違って(失礼な!)、こちらは本気です。 また、その時期も70年という一番おいしい年代に出されたアルバムだけ あって、単なるつなぎには終っておらずVANILLA FUDGEを更にハードに したかのような内容で、手応えは十分。 彼らは全部で3枚のアルバムを 出していますが、インパクトという点ではやはりこの1stアルバムを 挙げずにはいられません。 特にA-1の『Parchment Farm』は腰が抜けてしまってもおかしくないよう な内容で、16拍子(8拍子かも知れません。ちょっと音楽苦手で..)で 迫る展開はヴァンダレイシウバがラッシュをかけているようで、、、 とにかく聴いていて汗びっしょりになります。 しかしアメリカのハードロックの曲には『Parchment Farm』って名前多く ないすか? 確かBLUE CHEERにも同じ曲名の曲があったと思います。(曲自体は全く 別物でしたが)辞書でひくと『羊皮紙農場』と載っていて、要は紙の一種 なんでしょうが、日本語にすると今ひとつピンと来ません。あれっ? でもこっちはよくみると『Parchman Farm』ですね。失礼しました。 あと、B-1の『Let Me Swim』がなかなかヘヴィーで燃えることのできる 1曲。出だしの『Let Me Swim in Ocean, Honey〜♪』というくだりは 『オレを海で泳がせてみろよ、お嬢さん!』みたいな意味なんでしょうか。 なんだかよくわからん歌詞の曲ですが、曲としてはなかなかかっこいい です。 ただそれ以外の曲は、パイを顔に投げつけているようなぐちゃとした 印象の曲が多く、そのため密度はそれほど濃くはないようです。ヴォー カルの歌い方がシャウト系なのでそうなってしまうのかも知れません。 演奏力とパワーはあるだけにもう一工夫欲しかったな、という作品です。 Tim BogertとCarmine Appiceは後に、晴れてJeff BeckとBBAを結成 するのですが、そちらは完全に正統派ブリティッシュハードックに 仕上がっており、深みも重さも気品もまるで格が違うのでやっぱ ブリティッシュだよな、ってここで改めて思い至り、結論としては、 冒頭とは云っている事が違ってしまったことをお詫び致します(?)。 余談ですが、メンバーのJim McCartyという名前をみて『すわ、ヤード バーズかっ!?』って慌てたのは私だけでしょうか。 |