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第124回 STRAY DOG "Same Title" |
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STRAY DOG- "Same Title" |
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RARE度:★★ |
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Member : |
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Snuffy Walden(g,vo), Les Sampson(ds), |
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Side (B) |
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ブリティッシュハードロックグループの中でもB級中のB級(C級とは 言わない?)として名高いグループです。 ブリティッシュロックと言いながらも、基本的にはアメリカ人で構成され ており、かのGreg Lakeがプロデュースを担当したことでも有名。 昔、某中古レコード店でだらだらと一日を過ごしていた時、見るからに 'ロカビリー系'の人間が2人お店に入って来まして、このアルバムを 見つけるや否や『おっ!?ストレイドッグか!こんなアルバム出して たんだー。』と言ってしまい、もう一人のやつがそれを聞いてすかさず、 『それってストレイキャッツと間違えてない??』..。 この瞬間、レジ奥で聞いていた店長始め我々全員の顔から笑顔が消え、 店全体に妙な緊張が走ったのを覚えています。店長は『すいませ〜ん。 ちょっとそういう店じゃないんでえ。』と言って、引きとってもらって いましたっけ。 それはさておき、このあたりのランク(って失礼だな・・)のグループに なると、ブリティッシュロックファンでもなかなか真剣に聴く気力と 時間がないのが現状ではないでしょうか。 水分をたっぷり含んだ良く鳴るギターと黒猫っぽいヴォーカルはなかなか 個性的ではありますが、アルバム全体としてみた場合、手放しで絶賛 できるような作品かというとやや疑問の残るところです。 ただし・・・、A-1だけは凄いんです。 出だしのQUATERMASSのようなプログレチックで荘厳な教会風のイントロが 嫌が上にも期待に胸を膨らまさせてくれます。 そしてヴォーカルが号令をかけると一斉射撃の始まり。もう収拾が つきません。関が原の戦いのような大乱戦といった展開で、ドラムスは 完全にオクトパス。ギターも水あめを引っ張ったような粘りっこさです。 そして本当に凄いのは絨毯爆撃のようなエンディングで、PATTOの1stの A-1のエンディングを遥かに超えた盛りあがりぶりです。 これは絶対に映像でみたかったですね。 ブリティッシュロックというのは、こういう曲が思わぬところにひそんで いるからB級だからといって油断できないところです。 先にも述べましたが、この曲以外は凡庸になってしまっているのがとても 残念です。この後、5人編制になって2ndも発表しています。内容は 1stよりは落ちるらしいと言われて聴いていません。ごめんなさい..。 |