BACK TO HOME | ||
第120回 OLATZ ZUGASTI "Kantu Baten Bila Nabil" |
||
|
OLATZ ZUGASTI - "kantu baten Bila Nabil" |
|
RARE度:★★★★★ |
||
Member : |
||
Olatz Zugasti, Pako Diaz, Joseba Tapia, Fernando Ederra, |
||
|
Side (B) |
|
スペインはバスクを代表する歌姫のソロアルバム。バスクのフィメールものといえばHAIZEAのAmaia Zubilia(アマイア・ スピリア)の名前がすぐに思い浮かびますが、ここで紹介するOlatz Zugasti(オラツ・ツガスティ)という人も忘れてはなりません。 もともとはバスクの大御所SSW、Benito Lertxundi(ベニット・レルチュンディ)のもとで修行していたようなフシがあり、 彼の作品にも何枚か参加しています。 Benitoの作品で、極端に美しい女性のバックコーラスが聴こえるのを耳にして彼女の存在に眼をつけていたそのスジのマニア (なんかやらしいな)の方々がいらっしゃると思いますが、残念ながらBenitoの作品ではアルバム1枚のうち2曲程度しか歌っていないので、 なんとももどかしい思いをされていたのではないでしょうか。 そんなオラツ・フリークの方々の溜飲を下げたのが、この待望のソロ・アルバムです。勿論全曲でヴォーカルをとっており、 また神秘的なハープの演奏も彼女が行なっているようで、Benito Lertxundi先生もプロデュースとギターで彼女をしっかりサポートしています。 しかし!このアルバムのジャケット写真、彼女がアップで写っているのですが、天はニ物を与えずとはよくいったもので、相手と組み合う 寸前のアントニオ猪木にちょっと似ているかなというような表情なんです・・。(失礼な!)裏ジャケの方がボヤーッと写っているので、 こっちを表ジャケにした方が、まだ良かったんじゃないかと個人的には思います。 こういうジャケットの作品っていうのは必ずといっていいほど内容勝負となっているのですが、このアルバムはまさにその典型で、 ジャケットを補ってあまりあるというか、本当に素晴らしい歌声で、ピレネー山脈の奥ピレネーなんて地名の(行ったことないけど) 深い森の中で、しかも顔が映るようなきれいな湖が横にある、そんな場所でひっそりと作られたに違いない、と逞しい想像力を さらに掻き立てるアルバムです。きれいな湖を連想させるのは、ハープの音色のせいなのかも知れません。 俗世間/俗社会とは最も遠いところに位置する音楽で、東京の渋滞のクルマの中なんかでは絶対に聴いてはいけない音楽です。 勿論カラオケもダメです。(でもあったらちょっと唄いたい・・・。ああ俗っぽい!) この後もこの人は活動しているのかどうかは知りませんが、どなたかご存知の方がいらしたら是非教えて下さい。 |