第114回 TROGGS "Love Is All Around" |
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TROGGS - "Love Is All Around" |
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RARE度:★★ |
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Member : |
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Reg Presley(vo), Chris Britton(g), |
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Side (A) 3. Gonna Make You 5. 66-5-4-3-2-1 6. When Will The Rain Come |
Side (B) |
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ブリティッシュビートの中でもTHE WHO、SMALL FACES等に続く2番手として未だに人気の高いグループで、CREATIONとPRETTY THINGSを足してROLLING STONESで割ったようなサウンド。(わかりにくいなぁ…。)
彼らは当初、トログロダイテス(TROGLODYTES)と名乗り、一枚シングルを発表しているのですが、これが鳴かず飛ばずに終わり、気を取り直してTROGGSと改名後、『Wild Thing』で66年に再デビュー。この曲は後にJimi Hendrixが取り上げたことでも有名で、最近(といっても90年代だったと思いますが)メジャーリーグの映画で使われていたりもして、誰でも一度は耳にしたことがあるハズだと思います。
この曲はプロモビデオがなかなかカッコ良くて、ヴォーカルのReg Presleyの首が曲に合わせて左右に動くのですが、これが水平に左右に動くんです。だからどうということはないのですが、自分でやってみるとこれがなかなか難しくて、ムーンウォーク(なつかしい〜!)じゃないですが、彼の努力(?)の跡をうかがい知ることが出来ます。
当時、彼らはマネージャーのLarry Pageによってセックスシンボル的なグループとして売り出されていたようですが、なるほどそう言われればそんな雰囲気の曲が多いですね。
彼らのアルバムから一枚選ぶとなると、イギリスから発売されたオリジナルアルバムも勿論悪くはないのですが、個人的に一番気に入っているのがここで紹介するアメリカ(多分)編集盤です。編集盤とはいっても当時発売されたものなので、普通の再発とは違うのですが、なんといっても選曲が良いんですわ。『Wild Thing』は勿論のこと、SMALL FACESの『Autumn Stone』にも負けない名バラッドのタイトルナンバー『Love Is All Around』もしっかり収録されていて入門用としてもうってつけの一枚です。
また、私が一番彼ららしいなと思う『I Can't Control Myself』(邦題『僕は危機一髪』(なんじゃこりゃ!?))もしっかり収録されているのも、うれしい限りです。この曲の出だしの『オオオウ!ノォォウ!』ってところはいくら曲のためとは言え、よくここまで感情移入できるものだなと思いますね。是非留守番電話の応答メッセージ(もしくは着メロ?)に使いたい曲です。(っていうか実は使っていました私。)
それから、このアルバム、編集盤とは思えないジャケットデザインもイイ感じだと思いませんか?
まるでイタリアのプログレだな、こりゃ、って感じで、気に入っている理由の一つでもあります。