第52回 AEROSMITH "Live Bootleg" |
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RARE度: ★ |
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Member : |
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Steven Tyler(vo), Joe Perry(g), Tom Hamilton(b),
Joey Kramer(ds), Brad Whitford(g) |
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Side (A) |
Side (C) |
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最近ではすっかりロック界の超ビッグネームになってしまい、洋楽ファンでこのAEROSMITHのことを知らない人は殆どいないんじゃないかというくらい有名なグループです。
私が彼らの音楽をはじめて聴いたのは、今から約15年位前のことになりますが、その頃のAEROSMITHといえばちょうどJoe Perryが脱退したばかりの頃で、すっかり過去のグループ状態でした。
なぜ私がそんな彼らのことを知りえたかというと、当時高校の部活で一緒だった同級生に、中学の頃からAEOSMITHを聴いているというとんでもない『おっとなー』なませませ野郎がいたのがきっかけで、その彼が実にこまめににせっせとしかも順番に録音してきてくれるのです。(いえ、決して強要した訳ではありません。)
最初に『エアロスミス』といわれても『ハァ?なにそれ、それって人なの?それともそういう人がおるグループなの?』てなもんで、ZEPPELINを知っていた私ですら知らなかったくらいですから、知るひとぞ知るっていうような存在だったんだと思います。
そんな頃でしたから、短い期間内に安価でしかも正しい歴史順に聴く事ができたのも、その友人にのおかげで、今となっては彼にはただ感謝であります。
さて本題です。
AEROSMITHは73年にデビューアルバムを発表するもその当時は鳴かず飛ばずで、3年後にラジオからたまたま流れたDream Onが突然ヒットしたのがきっかけとなってスターダムにのしあがったようです。
それからは順調にアルバムを発表し、『ROCKS』、『DRAW THE LINE』等で全盛期を迎え、その後に発表されたのがこの2枚組ライヴアルバムです。
ライヴアルバムというと今まで聴き親しんできた曲が如何にたくさん収録されているか、またそれらをどんな風に演奏するのかっていうのが非常な楽しみでもあるのですが、もうのっけからのA-1
Back In The Saddleがいきなりかっこいい。
そしてB-1でのSteven Tylerのヴォーカルも情感たっぷりで素晴らしく、う〜ん全盛期!って感じです。
(最近もこの人はこれくらい声が出るんでしょうか。Angel以降はあんまり知らないんです..スミマセン)
それからラップグループとの競演で有名なB-3。この曲ではJoe Perryのホース(っていうんでしたっけ、あのギターにチューブつけてくわえるヤツ)を使ったプレイがなかなか面白い効果を見せています。
このアルバムはタイトルの通りブートレグをもろに意識したものとなっていますが、D-3に至ってはジャケにもレーベルにもわざとクレジットされていないという徹底ぶりで、またジャケットの作りもわざと粗雑を装ったものとなっており、裏ジャケにはなんともご丁寧にコップのしみまでもがつけられています。
また彼ら自身YARDBIRDSの熱狂的なファンのようで、D-4はよくステージでとりあげておりしかもこのライヴではアンコールとなっていますが、なかなかノリノリでかっこよく仕上がっています。
5、6年くらい前に来日した時に一度観に行ったのですが、他の懐古主義のバンドと違って現在でも売れつづけているだけあってヒット曲も豊富にあるため、私のようなオールドファンが知っているような曲は殆ど演奏しませんでした。(覚えている曲はSweet
Emotionくらいかな..)
この後、衰退期を経てJoe Perryが戻ってからの復活と栄光はもう皆さんご存知のことと思いますので、ここでは触れません。
なんてったってあのアルマゲドンですからね..。