第21回
THE CREATION
"'66-'67"
THE CREATION - "'66-'67" 1973 UK CHARISMA CS8 (Beat Rock) RARE度: ★★★★ |
Member : | Bob Garner (b,vo), Jack Jones (ds), Eddie
Philips (g), Kenny Pickett (vo) |
Side (A) 1. Making Time 2. Life Is Just Beginning 3. If I Stay Too Long 4. Through My Eyes 5. Hey Joe 6. Painter Man |
Side (B) 1. Cool Jerk 2. How Does It Feel 3. Try And Stop Me 4. I Am The Walker 5. Can I Join Your Band 6. Tom Tom |
60年代英国の知られざる名バンドCREATIONは、THE WHOやSMALL FACESに代表されるモッズバンドのひとつです。
現在、我々が耳にすることができる彼等の音というと、いくつかのシングル盤と数少ないコンピレイションアルバムしかありません。
ここで紹介するアルバムもシングル盤を集めた編集盤なのですが、当時に発表されたものとして貴重な音源のひとつです。プロデュースの方もTHE WHOの名盤を数多く手がけたSHEL TALMYが担当しているので、それも彼等のアルバムを名盤にした要因のひとつであると言えます。
さて、内容の方はというとTHE WHOの2ND(QUICK ONE)あたりの熱気がビンビン伝わってくるもので、60年代のビートサウンドとしては相当ヘヴィな部類に位置付けられます。
まるでTHE WHOのMY GENERARIONみたいなワイルドな曲が数多く含まれており、その手のファンには必聴の内容だと思います。
特にギターの分厚さやドラムスの歪んだ感じは迫力満点、気分はすっかりスィンギングロンドンです。
どの曲もかっこいいビートを聴かせてくれるのですが、中でもB−2、HOW DOES IT FEELやA−1、MAKING TIME等は特に必殺の出来で、70年代まで生き残っていたら、SMALL FACES〜HUMBLE PIEのような栄光の道を歩んでいたに違いないし、どんな凄い音になっていたのだろうと思わず身震いしてしまいます。
また、『Painter Man』はJIMMY PAGEがギターで参加してして、それなりにヒットしたとも言われています。
80年代に入ってからもRITZから編集盤が出ており、こちらのHOW DOES IT FEELは本作とは別テイクとなっていて、また別の楽しみ方ができると思います。