第6回
TOAD
"Same Title"
TOAD - "Same Title" RARE度: ★★★★★★ |
Member : | Vittorio Vergeat(g), Cosimo Lampis(ds), Werner
Froehlich(b), Beni Jaeger(vo) |
Side (A) 1. Cotton Wood Hill 2. A Life That Ain't Worth Living 3. Tank 4. They Say I'm Mad |
Side (B) 1. Life Goes On 2. Pig's Walk 3. The One I Mead |
スイス出身のハードロックバンド。
彼らは合計3枚のアルバムを発表していますが、本作品は最も内容の良いデビューアルバムです。
デビュー作とはいいながらも、全体的にヘヴィー一色の重厚なサウンドとなっていて、FREEのPAUL RODGERSを彷彿とさせる線の太いヴォーカル、バスドラが濃い味付けの腰の座ったリズムセクション、ワウワウを多用したちょっぴりブルースっぽいギター等、例えていうならばBLACK SABBATHとかFREEとかそんな雰囲気です。
このアルバムのハイライトはなんといってもA−1の"Cotton Wood Hill"です。
本当かどうかわかりませんが、ジャケット写真の素敵なかえるが空に向かって飛び跳ねていく、多分そんな様子を歌っているような感じです。
曲はメンバー全員が一丸となった力強い内容で、途中『水戸黄門フレーズ』も挿入されています。
B−1 "Life Goes On"はミドルテンポでヘヴィーなイントロで始まり、途中からアコースティックで美しいメロディに変化していきます。
『ハードロックバンドのバラードに隠れた名曲多し』という格言通りの内容で、永遠を誓うことのできるような作品です。この曲なんかを聴くと単なるB級ハードロックバンドではないという事がよくわかります。
オリジナルジャケットはA−1でも登場(?)していたかえる氏の顔がアップになっていて、見開きを開くと顔全体を見ることができます。
このアルバムの次の作品"Tomorrow Blue"では、残念ながらこのヴォーカルが抜けてトリオになってしまうためインパクトの強さでは1stに及びませんが、充分納得のいく内容ですので、そちらも必聴だと思います。