第4回
BAKERLOO
"Same Title"
BAKERLOO - "Same Title" RARE度: ★★★★★ |
Member : | Dave Clempson(g,key,vo), Terry Poole(b), Keith Baker(ds) |
Side (A) 1.Big Bear Ffolly 2.Bring It On Home 3.Drivin' Bachwards 4.Last Blues 5.Gang Bang |
Side (B) 1. This Worried Feeling 2. Son Of Moonshine |
『BAKERLOO』とはロンドンの地下鉄のとある線の名前です。
日本で言えば『千代田線』と言った感じのバンド名です。
アルバムジャケットの鉱山の工事現場っぽい風景は、BAKERLOOラインの建築の様子なのかも知れません。
このグループは、COLOSSEUM参加以前のDAVE CLEMPSONが在籍していた事で有名ですが、さすがに名ギタリストと言われるだけあって、若いながらも素晴らしいギタープレイを披露しています。
彼のギターはブルースを基調としながらも、一本調子にはならず実に表情豊かな音色で奏でられていますので、聴いていて飽きがきません。
ところどころクラシックのメロディも挿入されていたりして、単なるブルースロックアルバムには終わっておらず、聴き所の多いアルバムだと思います。
また、ちょっとGINGER BAKER似(勿論、音の方です)のドラムスも、このグループのブルースサウンドにピッタリとはまっており、単発バンドとは思えないまとまりが感じられます。
JOHN MAYALL、CHICKEN SHACK、SAVOY BROWN 等の正統派のブリティッシュブルースに比べると、こちら(BAKERLOO)の方がハードロック色/ジャズ色が強いため、彼らとは一味違ったブルースロックになっています。
ハードロックファンにも充分アピール出来る作品だと思います。
このアルバムを皮きりに、DAVE CLEMPSONは栄光の70年代を迎える訳ですが、残された2人はあの伝説の名バンド
MAY BLITZ を結成します。
しかしながら1STアルバム発表時には2人とも脱退してしまい、シーンからは姿を消してしまったようです。