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第317回 HOST "Hardt Mot Hardt"

HOST - "Hardt Mot Hardt"
1976 NORWAY ON 6310 605 (Hard Rock)

RARE:★★★★

Member :

Geil Jahren(vo,g), Fezza Ellingsen(g,flute),
Bernt Bodahl(b), Willy Bendiksen(ds),
Halvdan Nedrejord(key)


Side (A)
1. Profeters Ord
2. Gorobin
3. Nattergalen
4. Ornklona


Side (B)
1. Sirkus
2. Lektyre
3. Ase
4. Aeraeeo



北欧はノルウェーを代表するハード・ロック・グループです。

スプーキー・トゥースの1stと似ている1stアルバムは、ジャケも なかなかレア盤っぽくてマニア心をくすぐるものでしたが、メンバー・ チェンジして発表されたこの2ndアルバムは、ジャケットが非常にダサく、 購買意欲を阻害させられます。

私は再発盤で購入しましたので『再発だからこんなにダサいんだ、オリジ ナルはきっともっとかっこいいに違いない!』と思っていたのですが、 いましたが、後に、な、な、なんと、これがオリジナル・ジャケットと 知り、例えば『聖なる館』のようなジャケだったら、この倍は売れた だろうに・・とつくづく残念に思ったものです。

ジャケットはともかく、内容は『ハード〜!、もっとハード〜!』 (...)という通り、もっとハードになっているのに加え、プログレ色 も強く、ヘヴィ・プログレ・ファンは必聴のアイテムです。

76年という年代のせいで微妙に音が新しい部分もあり、その部分は 抵抗感を感じないかといえば嘘になりますが、とにかくどの部分を とっても音が分厚いです。

ギターはねちっこく、ヴォーカルはノルウェー語の不思議な響き、そして ドラムスはテカズ爆発って感じで、やたらスピーディでタイトです。 ただし、いわゆるR&B系の匂いはまったくなく、またハード・ロック独特の 陰鬱さというか陰というかそういうダークな感じは全くなく、とにかく ドライで明るい、そしてハード、しかも長丁場!展開が凝っているので 飽きることなく楽しめます。

リズム・セクションがスピーディで正確無比なため、人間味というか 味わいみたいな部分が少ないのは、いまひとつ好きになれないトコロとも 言えますが、それも見方を変えると、非常に健康的で健全な汗をかいて いるようなそんな演奏ぶりとも言え、全くのドテ勘ですが、きっと 『ドラッグ』はやっていないのではないかと。

『ドラック』とは言わないまでも『飲まなきゃやってらんねぇぜ』的な 心境になりそうな事が多い昨今ですが、明るく健康的な志向になれる アルバムだとも思います。

どの曲も本当にハードなので、サビでの畳みかけに、酒・クスリなしで、 元気よくハリキッテのけぞりましょう。ドでかいスピーカーを お持ちの方は、ご家族がお留守の時にでも、大音量で是非!


(2011.04.30)