BACK TO HOME

第175回 QUEEN "A Night At The Opera"

QUEEN - "A Night At The Opera"
1975 UK EMI EMTC103
(Progressive Rock)

RARE:

Member : 

Freddie Mercury(vo,key), Brian May(g,vo),
John Deacon(b), Roger Taylor(ds,vo)


Side (A)
1. Death On Two Legs (Dedicated To..)
2. Lazing On A Sunday Afternoon
3. I'm In Love With My Car
4. You're My Best Friends
5. '39
6. Sweet Lady
7. Seaside Rendezvous



Side (B)
1. The Prophet's Song
2. Love Of My Life

3. Good Company
4. Bohemian Rhapsody
5. God Save The Queen


クィーンを語る時、必ず脳裏をよぎるのが、何で読んだのか『デビュー当時はイギリスの音楽誌で『ションベン音楽』と言われ酷評を受けていました』という評論で、あれからずっとこの『ションベン音楽』という 翻訳が元はどんな英語から来たのかが気になっています。

クィーンが、ぶいぶいいわせていた頃というのは、それほど酷評されており、その音楽は特にロックでもなく真剣に聴く音楽の対象外みたいな扱いをされていたのは確かですが、いつのまにかすっかり『偉大な バンド』に名を連ねるグループですね。

私もご多分に漏れずそんな目、もとい耳でみていたタイプで、初期の衣装がベルバラかなんか(『なんか』ってなんだ?)みたいで、若い女をキャアキャア言わせていた事も私にそう思わせる一因で、今となっては 全く偏見で見ていた自分を恥ずかしく思うくらいです。

彼らの作品はアルバム毎にカラーがあり、人それぞれに『お気に入り』があるかと思いますが、私は昔『伝説のチャンピオン』と『愛という名の欲望』と『地獄へ道連れ』がきらいでした。(聞いてないですか。)

伝説のチャンピオン』なんかは、今では好きだとか嫌いだとかいう次元の曲ではないので、そんな馬鹿なこといっても仕方がないと、最近でこそ少し大人になりましたが、なぜか当時はきらいでした。

それにくらべて『ボヘミアン・ラプソディ』がめちゃめちゃ好きで、これは最初に聴いたときの衝撃そのままに25年も経ってしまった、という感じで、これも今となっては知らない30〜40歳代はいないと思います。(なんだか微妙な表現ですが。)

それにしても、やっぱり70年代ならではですよね。こんなん、もう誰も2度と作れないんだろうなと思います。ツェッペリンの天国への階段もそうですが、世界無制限いや無期限ベスト10とかやっても10位以内に 入ること間違いなしでしょう。

> 誰に教えられたか3歳の甥っ子が『じぃ〜ちゃんはチャンピオン、じぃ〜ちゃんはチャンピオン』と熱唱していたと聞いた時に『ゲッ』と思いましたが、こんな曲を極東の島国のおっさんがカラオケ屋で思いっ きり歌いあげてストレスを発散しているっていうのは、更に如何なもんだろうかと思いつつも、ついつい毎回歌ってしまいます・・。

本当は『手を取り合って』とか『レディオ・ガ・ガ』とか『アンダー・プレッシャー』も好きなんですが、どうしても好きなのが、このアルバムに収められている『ラヴ・オブ・マイ・ライフ』です。こんな美しくて スケールの大きいロックバラードは他に聴いたことがありません。これはスタジオテイクよりも、ライヴのバージョンがかっこいいですね。こんな曲を東洋の島国の・・、もういいですか。

どうも今回はアルバム紹介というよりも私の好きな曲、嫌いな曲みたいになってしまいましたが、まあそれだけ偉大なグループだということで ご容赦を・・。


(2005.02.10)