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第141回 DAVID BOWIE "Ziggy Stardust"

DAVID BOWIE - "Ziggy Stardust"
1972 UK RCA SF8287
(Glam Rock)

RARE:★★★

Member : 

Daid Bowie(sax,vo), Mick Ronson(g,key,vo), Trevor Bolder(b), Mick Woodmansey(ds)


Side (A)
1. Five Years
2. Soul Love
3. Moonage Daydream
4. Starman
5. It Ain't Easy


Side (B)
1. Lady Stardust
2. Star
3. Hang On To Yourself
4. Ziggy Stardust
5. Suffragette City
6. Rock 'N' Roll Suicide



私が初めてデビッド・ボウイの存在を知ったのはクイーンとの合作 『アンダー・プレッシャー』が初めてで、その後いわゆる80s (エイティーズ)で『レッツ・ダンス』とか『モダン・ラブ』とか 『ブルー・ジーン』とかを出してブイブイいわせていたこの人のことを、 なんとお私は恥ずかしいことに「フツウの80sのオッサン」だと思って いました。

戦場のメリークリスマス』という映画に出ていた事も、そんな思い込み に拍車をかけました。

ちなみに『フツウの80sのオッサン』というのはヒューイ・ルイスとかライオネル・リッチーとかそういう人達のことです。

そんな頃、ある時ベストヒットUSAクローゼット・クラシックスという コーナー(いや、これはMTVだったかも)で、グラムロックの特集の 映像をやっていて、そこでデビッド・ボウイが出てきてそういう人だった ということを初めて知って、凄く驚いた覚えがあります。 それも額に大きなマルの化粧をしていて髪の毛はオレンジ、衣装は宇宙服 みたいな格好で歌っていた映像だったんですが、そこで演っていた曲が 『ジギー・スターダスト』で、当時は本当にこれ衝撃的にかっこいいと 思いました。

格好も凄かったけど、曲もなんだかもう男なのか女なのかわからないよう な声もすげえなと思いましたね。家族が皆寝静まった夜中の結構遅い時間 にひとり興奮して『ジギー・スターダスト』のライヴを観ていると いうのはなかなかのものがありますが、翌日学校で友人と『おい、 こりゃあチャイナ・ガールなんて言っている場合じゃないぞ。』と したり顔で話していた覚えがあります。

そんな『ジギー・スターダスト』が収録されているのがこのアルバムで、 彼の作品はたくさん出ていますが、やっぱりこれが最高傑作でしょう。

確かにそのタイトルナンバーは素晴らしいと思いますが、それ以外にも 良い曲が惜しむことなく収録されていてグラムロックというよりも ブリティッシュロックの名盤として長く語り継がれるべき作品だと 思います。

A-1の出だしで徐々に盛りあがっていくところに勇気を与えられた人は 多いんじゃないでしょうか。この曲を聴くと歌詞はわからなくとも なぜだか身体中に力が湧いてきます。ストリングスが入ってくるところ も最高。それからA-4の『スターマン』。これのサビなんてもう鼻血が とまらないくらいカッコいい。一流のミュージシャンにしかできない 懐の深さを思い知らされる一曲です。

B-1の『レディ・スターダスト』は、昔確かコマーシャルでやっていたので、 聴いたら『あっ、これ!』っていう人は多いんじゃないでしょうか。

そう言えば、デビッド・ボウイのことはよく『ボウイ』という言い方を しますが、私が大学生の頃は日本のバンドで『ボウイ』というバンドが 一世を風靡していて、デビッド・ボウイのことを言っているのにその バンドとよく勘違いされて往生したもんですが、みなさん、そんな 経験ありませんか?

余談ですが高野拳磁は『デビッド・バウイ』と呼んでいました。

3月のライブに行く予定ですが、どんなグラムなオッサンになって いるのか楽しみです。


(2004.02.10)