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第6回
TOAD
"Same Title"

TOAD - "Same Title"
1971 SWITZERLAND HALLELUJAH X 616 (Hard Rock)

RARE: ★★

Member : Vittorio Vergeat(g), Cosimo Lampis(ds), Werner Froehlich(b),
Beni Jaeger(vo)

Side (A)
1. Cotton Wood Hill
2. A Life That Ain't Worth Living

3. Tank
4. They Say I'm Mad
Side (B)
1. Life Goes On
2. Pig's Walk
3. The One I Mead

スイス出身のハードロックバンド。
彼らは合計3枚のアルバムを発表していますが、本作品は最も内容の良いデビューアルバムです。

デビュー作とはいいながらも、全体的にヘヴィー一色の重厚なサウンドとなっていて、FREEPAUL RODGERSを彷彿とさせる線の太いヴォーカル、バスドラが濃い味付けの腰の座ったリズムセクション、ワウワウを多用したちょっぴりブルースっぽいギター等、例えていうならばBLACK SABBATHとかFREEとかそんな雰囲気です。

このアルバムのハイライトはなんといってもA−1の"Cotton Wood Hill"です。
本当かどうかわかりませんが、ジャケット写真の素敵なかえるが空に向かって飛び跳ねていく、多分そんな様子を歌っているような感じです。
曲はメンバー全員が一丸となった力強い内容で、途中『水戸黄門フレーズ』も挿入されています。

B−1 "Life Goes On"はミドルテンポでヘヴィーなイントロで始まり、途中からアコースティックで美しいメロディに変化していきます。
『ハードロックバンドのバラードに隠れた名曲多し』という格言通りの内容で、永遠を誓うことのできるような作品です。この曲なんかを聴くと単なるB級ハードロックバンドではないという事がよくわかります。

オリジナルジャケットはA−1でも登場(?)していたかえる氏の顔がアップになっていて、見開きを開くと顔全体を見ることができます。
このアルバムの次の作品"Tomorrow Blue"では、残念ながらこのヴォーカルが抜けてトリオになってしまうためインパクトの強さでは1stに及びませんが、充分納得のいく内容ですので、そちらも必聴だと思います。