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第4回
BAKERLOO
"Same Title"

BAKERLOO - "Same Title"
1969 UK HARVEST SHVL 762 (Heavy Blues Rock)

RARE: ★★

Member : Dave Clempson(g,key,vo), Terry Poole(b), Keith Baker(ds)

Side (A)
1.Big Bear Ffolly
2.Bring It On Home
3.Drivin' Bachwards

4.Last Blues
5.Gang Bang
Side (B)
1. This Worried Feeling
2. Son Of Moonshine

BAKERLOO』とはロンドンの地下鉄のとある線の名前です。
日本で言えば『千代田線』と言った感じのバンド名です。
アルバムジャケットの鉱山の工事現場っぽい風景は、BAKERLOOラインの建築の様子なのかも知れません。

このグループは、COLOSSEUM参加以前のDAVE CLEMPSONが在籍していた事で有名ですが、さすがに名ギタリストと言われるだけあって、若いながらも素晴らしいギタープレイを披露しています。

彼のギターはブルースを基調としながらも、一本調子にはならず実に表情豊かな音色で奏でられていますので、聴いていて飽きがきません。
ところどころクラシックのメロディも挿入されていたりして、単なるブルースロックアルバムには終わっておらず、聴き所の多いアルバムだと思います。

また、ちょっとGINGER BAKER似(勿論、音の方です)のドラムスも、このグループのブルースサウンドにピッタリとはまっており、単発バンドとは思えないまとまりが感じられます。

JOHN MAYALL、CHICKEN SHACK、SAVOY BROWN 等の正統派のブリティッシュブルースに比べると、こちら(BAKERLOO)の方がハードロック色/ジャズ色が強いため、彼らとは一味違ったブルースロックになっています。
ハードロックファンにも充分アピール出来る作品だと思います。

このアルバムを皮きりに、DAVE CLEMPSONは栄光の70年代を迎える訳ですが、残された2人はあの伝説の名バンド MAY BLITZ を結成します。
しかしながら1STアルバム発表時には2人とも脱退してしまい、シーンからは姿を消してしまったようです。