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第3回
FRUMPY
"Frumpy 2"

FRUMPY - "Frumpy 2"
1970 GERMANY PHILIPS 6305 098 (Heavy Progressive Rock)

RARE: ★★

Member : Inga Rumpf(vo), Jean-Jacques Kravetz(key), Karl-Heinz Schott(b),
Carsten Bohn(ds

Side (A)
1. Good Winds
2. How The Gypsy Was Born
Side (B)
1. Take Care Of Illusion
2. Duty

ジャーマンハードロック史に残る屈指の名作であり、世界レベルでみてもトップクラスに位置する作品で、ハードロックファンにとっては一家に一枚の愛と興奮の感動巨編。

彼らはライヴを含めて全部で4枚のアルバムを発表していますが、この2NDアルバムの出来が、とにかく突出していて、他の作品とは比べ物にならないくらい充実しています。
FRUMPYのといえば、カメレオンのジャケットの1STアルバムがよく紹介されていますが、最初にそちらを買っては駄目です。
全4曲(A面2曲、B面2曲)と大作志向ながらも、全く間延びすることのなく見事に構成されており、ドラマチックかつダイナミックな仕上がりとなっています。
しっかりとしたリズムセクション、紅一点の女性ヴォーカルINGA RUMPHのブルージー&ワイルドな熱唱、そしてなんといっても変幻自在のJ.J.KRAVETZ のハモンドオルガンが素晴らしく、彼のベストワークともいえる内容です。

オリジナルは円形特殊ジャケット仕様となっており、中の円盤は緑色の地に黒い線が入ったスイカの皮のような模様(所謂マーブルカラー)となっており、演奏中にじーっと見ているとだんだん気持ちが悪くなってきます。
(因みに私の友人のは青地に黒のマーブル模様との事で、他に通常の黒い盤もあるらしい)

ブリティッシュロック以外で、ここまで水準の高い強力なHR作品というのは、なかなか出てこないので、このレコードはその筋の方には必聴アイテムといえます。
A面1曲目が終った頃には肩で息をしている自分に気がつく、正にそういったアルバムです。