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第2回
ANDROMEDA
"Same Title"

ANDROMEDA - "Same Title"
1969 UK RCA SF8031 (Hard Rock)

RARE: ★★★★

Member : John Cann(g,vo), Mick Hawksworth(b,vo), Ian McClane(ds)

Side (A)
1. Too Old
2. Day Of The Change
3. And Now The Sun Shines
4. Gold And Silver Turns To Dust
Side (B)
1. Return To Sanity
2. The Reason
3. I Can Stop The Sun
4. When To Stop

ブリティッシュハードロックマニアの間では有名な伝説的アルバム。
私がハードロックのコレクターを始めた頃から最強の称号を贈られていながらも、おいそれと目にすることもままならなかった正に幻の逸品です。
このグループは、後にATOMIC ROOSTERで活躍するJOHN CANNが在籍していた事で有名ですが、他には後のFUZZY DUCKに参加するMICK HAWKSWORTHもドラムスとして参加しています。

本作の魅力はなんといってもJOHN CANNの荒々しく歪んだ重厚なギター、ブリティッシュ然としたヴォーカル、そして楽曲のカッコ良さにあると思います。
また、また良い意味でアルバム全体としてのまとまりがなく、八方破れ的なパワーが醸し出す爆発力は他に類をみないオリジナリティに溢れています。敢えて上げるならLED ZEPPELINの1st あたりといえばわかり易いかもしれません。

どの曲もかっこいいのですが、特にA−1、A−4、B−1が最高です。
A−1は、ハードロックが好きな人なら誰でも気に入るような超強力な内容で、機関銃のようなイントロだけでノックアウト間違いなしでしょう。3人とは思えない程分厚い音です。
A−4は凝ったアレンジとなっていて、元祖ヴァイオリン奏法といった感じのユニークなギターをフィーチャーした静の部分とヘヴィな部分のコントラストが素晴らしい内容です。
また、B−1はホルストの惑星をHR風にアレンジしたミドルテンポの曲ですが、これがまたカッコいいのなんのって、文句無しの内容です。

ATOMIC ROOSTER 系の関連作品として紹介されることの多い本作ですが、間違い無く本家を上回っており、恐らくトリオ編成のハード・ロックとしては、ヨーロッパ大陸の中でも最高の部類に位置するのではないかと思います。
前述の通り、この後彼らはATOMIC ROOSTERに発展していくのですが、このままANDROMEDAでもう少し活動を続けて欲しかった(せめてアルバム3枚くらい)...と思うのは私だけでしょうか?